山門
大歳神社から北西方向にバイクで約5分走った所に西迎寺の駐車場があります。
墓地の前に駐車場があり、その横を東側に進んだ所に山門があります。
寺号標
山門から南へ進んだ所には寺号標が建っています。
西迎寺は山号を安岡山(あんこうざん)と号する西山(せいざん)浄土宗の寺院で、
京都洛西観音霊場の第4番札所です。
本堂
山門をくぐった正面に本堂があります。
室町時代、この辺りは戦国大名・波多野氏が支配し、
この地にはその部下の武将・長澤市正の居館がありました。
長澤市正は天文年間(1532~1555)にこの地に移り住んだとされていますが、
永禄3年(1560)に市正は戦死しました。
天正元年(1573)又は天正4年(1576)頃、嵯峨野の二尊院から
明阿上人(みょうあしょうにん)が招かれ、上人を開基として西迎寺が創建され、
市正の弟・少納言房松雲が二世となって兄の菩提を弔いました。
昭和53年(1978)、同寺所蔵の資料から「西の岡三十三所御詠歌集写本」が発見されました。
住職はかっての各札所寺院へ霊場再興を呼びかけ、「洛西観音霊場」が再興されました。

本尊は二尊院と同じく釈迦如来と阿弥陀如来立像で、
左脇に京都洛西観音霊場の札所本尊である春日観世音菩薩像が安置されています。

本堂前には枝垂桜の巨木が立ち、秋には参道が紅葉で染まるそうです。
鎮守社
鎮守社
地蔵堂
地蔵堂
鐘楼
鐘楼
小塩山
駐車場からは正面に標高642mの小塩山(おしおやま)を仰ぎ見ることができます。
中腹にはガードレールが見え山頂までの車道がありますが、
ゴミの不法投棄などの問題でゲートが設置され、
バイクでもその先へ進むことはできません。
ゲートからスマホのナビで検索すると徒歩で1時間40分と表示されました。
山頂には幾つかの無線中継局があり、アンテナが建ち並んでいますが、
第53代・淳和天皇の遺灰を散骨した場所とされ、淳和天皇陵の陵
「大原野西嶺上陵(おおはらののにしのみねのえのみささぎ)があります。
また、ゲート付近には勝持寺及び願徳寺の駐車場があります。

大原野神社へ向かいます。
続く

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