野町駅-1
野町駅に到着すると既に11:36発・鶴来行の出発時間でしたが、
平日限定のシルバー1日フリーエコきっぷを購入して乗車することが出来ました。
平日限定のシルバー1日フリーエコきっぷは500円で、野町~鶴来間500円の
片道料金で往復することが出来ます。

北陸鉄道は昭和18年(1943)に、陸運統制令に基づき石川県下の鉄道及び
バス会社をすべて統合して発足しましたた。
鉄道ではこの石川線の他に浅野川線(北鉄金沢駅~内灘駅6.8km)を営業しています。
石川線は金沢市の野町駅から白山市の鶴来駅間13.8kmを結ぶ路線で、
かっては鶴来駅で分岐していた能美線や加賀一の宮駅以南の金名線と
直通運転を行い、3線をまとめて「石川総線」と呼ばれていました。
野町駅-2
帰りに撮影した野間駅のホームです。
大正4年(1915)に石川鉄道が新野々市駅(現在の新西金沢駅)~鶴来駅間で
営業を開始したのが始まりで、翌大正5年(1916)に金野軌道(後に金野鉄道と改称)が
野町駅~新野々市駅間で開業し、同年に野町駅から西金沢駅(後の白菊町駅)まで
延伸されました。
大正9年(1920)に金野鉄道は金沢電気軌道に買収され、大正12年(1923)には
石川鉄道も金沢電気軌道に買収されました。
大正15年(1926)に金名鉄道(きんめいてつどう)が白山下~加賀広瀬(後の広瀬)間
で開業し、昭和2年(1927)に加賀広瀬から鶴来駅まで延伸し、金沢電気軌道と
接続しましたが、神社前駅(後の加賀一の宮駅)~鶴来駅間を
金沢電気軌道に譲渡しました。

また、金沢電気軌道は昭和14年(1939)に、鶴来駅~新寺井駅間16.7kmで営業していた
能美電気鉄道(のみでんきてつどう)を買収しました。
新寺井駅は、当時の国鉄・北陸本線の寺井駅
(現在の能美根上駅=のみねあがりえき)と接続していました。
昭和16年(1941)に北陸合同電気(現在の北陸電力)設立され、金沢電気軌道が
合併されましたが、昭和17年(1942)には分離され、旧北陸鉄道が設立されました。
昭和18年(1943)に旧北陸鉄道や金名鉄道などが合併され、
現在の北陸鉄道が設立されて石川線となりました。
しかし、昭和47年(1972)に白菊町駅、昭和55年(1980)に能美線、
昭和62年(1987)に金名線、更には平成21年(2009)に
鶴来駅~加賀一の宮駅間2.1kmも廃止され、現在の路線となりました。
鶴来駅
12:06に鶴来駅に到着しました。
7700系
鶴来駅には7700系が留め置かれています。
昭和42年に製造された京王電鉄3000系で、平成18年(2006)に譲渡されました。
しかし、京王電鉄の架線電圧が直流1,500Vであったのに対し、
石川線は600Vであったため電装品のほとんどが換装されました。
車庫
鶴来駅には車庫が併設されています。
7100系は、平成2年(1990)の石川線近代化工事にあわせて導入された
東急電鉄7000系で、昭和41年(1966)に製造されました。
また、右側の7200系も昭和39年(1964)に製造された東急電鉄7000系で、
7100系と共に電装品は大幅に変更され、特に床下機器に関しては原形を
全く留めていないほど換装されました。
石川線には7100系と7200系がそれぞれ2編成、合計で4編成が在籍しています。
ED20形
除雪用機関車として使用されているED20形電気機関車は、金沢電気軌道時代の
昭和13年(1938)に木南車輛製造株式会社(きなみしゃりょうせいぞう)で製造され、
現存する唯一の車両です。

鶴来駅から白山比咩神社(しらやまひめじんじゃ)へは、歩くと30分余りを
要しますので、駅から正面にある白山市役所の鶴来支所で
レンタサイクルを利用します。
変速機付ママチャリは500円、電動は800円で、ママチャリを利用しましたが、
電動にした方が良かったと、少々後悔しました。
白山比咩神社へ向かいます。
続く