花山院から下って播州清水寺へ向かおうとしたのですが、
北側の山上に光り輝く布袋像を見つけ、立ち寄りました。
玉皇山・弥勒寺と称されていますが、正面に鳥居が建ち、「弥勒寺」の扁額が掲げられています。
弥勒寺は中国の明・清の時代に由来する「天道」と呼ばれる宗派の総本山です。
右側にある五路財神殿の屋根の上にも布袋像が祀られています。
布袋は中国・後梁時代(554~587年)の浙江省(せっこうしょう)の僧・契此(かいし)がモデルで、
七福神の中で唯一実在の人物とされています。
常に大きな布の袋を背負い、国中を旅していたことから、
いつしか「布袋」と呼ばれるようになりました。
各地を行脚して托鉢を行い、それを袋に入れて背負い、貧しい人々に施しました。
後に中国の弥勒菩薩信仰と交わって「弥勒菩薩の化身」といわれるようになりました。
弥勒菩薩は釈迦入滅の56億7千万年後に降臨し、地上のあらゆる衆生を救済する
とされていますが、まだまだ気が遠くなるような先になります。
堂内には五路財神が祀られています。
五路とは東西南北に中を加えたもののようですが、詳細は不明です。
正面の石段を上った所には広い駐車場があります。
画像はありませんが、駐車場の西側に講堂、隣接して北側に天通殿があります。
駐車場の北東隅には泉珠五輪塔が建ち、その左右に泉珠四天王像が祀られています。
日本の四天王と像容が異なりますが、槍を持っているのが多聞天、
蛇を持っているのが広目天です。
剣を持っているのが増長天、楽器を持っているのが持国天となります。
駐車場の北側にある石段を上った左右に、各3棟の聖北斗院があります。
更に石段を上った右側に三仏院本堂があります。
堂内には弥勒大仏像が安置されています。
左奥に八百社白陽廟があり、その屋根の上に安置されている金色の弥勒大仏像が、
麓からでも光り輝いて見えました。
八百社白陽廟では、先祖の永代供養が行われています。
更に東の参道は山の頂上へと続いているようですが、西側の参道へ下ります。
中央の慈母済土観音の左右には、多数の観音像が奉納されています。
泉珠靖国神社
参道は二股に分かれ、右側を少し下ると義民廟があり、
屋根上にはやはり布袋像が祀られています。
手前には「龍華水」を汲み上げる井戸があります。
奥には大雁塔があり、毎月第一日曜日に護摩供が行われます。
下った参道を戻ると多数の不動明王像が奉納されている参道があり、
それを下ると鳥居が建っています。
参道の両側には、小さな祠が建ち並んでいます。
更に下ると鳥居が建ち並んでいます。
鳥居をくぐった先に、水を司る神々の根源の聖域とされる龍水源があり、
水子地蔵を祀る塔があります。
崖下には、稲荷神を祀る宇迦之御魂社(うかのみたまのしゃ)と
金正宮、白友宮が合祀された星乃宮があります。
また、右側には大国主命、青木大明神や天・海・地の龍神を祀る社があります。
高台には観音像が祀られています。
寄り道してしまいましたが播州清水寺へ向かいます。
続く